例えば食欲とかもです。
夜中にお夜食を食べたい衝動に駆られても、食欲を抑えることが出来るかどうか。これが衝動です。
それに対して抑制とは、夜遅くに食べたら太る、とか。胃腸に負担がかかって健康に良くないからと。だから食べるのは止めておこうというのが抑制です。
犯罪でもそうですね。
罰を受ける羽目になったら、かえって損をする事になるから。
つまり犯罪によって得られる利益よりも、逮捕される事によって受ける、刑罰による損失の方が大きいから。
だから、割に合わないから犯行を踏みとどまれる。
衝動とは、こういった抑制力の強さによって、コントロール出来るのです。
コロナ自粛で引きこもり生活。でも、引きこもってないと感染してしまうかも知れない。
自分が感染するだけならまだしも、誰かを感染させるはめになった場合の圧倒的な自己嫌悪感。
これは強い抑制力になります。
確かに短期間なら、感情だけによるコントロールも容易ですが。
長期間となると、感情といったような精神論だけでは難しくなります。
今回のコロナ自粛は、要請はするが補償はしないというものです。
どうやら微々たる補償は出るようですが、殆どの人がまだ実際には、支給されていないのではないでしょうか。
日本人は忍耐強い民族なようなので、短期間は補償無しでも精神力で頑張って耐えますが。
長期戦となると話は別です。人は霞を食べては生きていけないので。普通の人は、仕事をして糧を得なければなりません。
大多数の国民は、十分な預貯金はないそうですので。
長期自粛=死に繋がりかねません。
こうなったら、ウイルスに感染して命を落とすか、貧困によって命を落とすか。
どちらかを選べ、といわれても困りますね。
短期的には精神力が、長期的には経済力も必要なのです。
まだまだ、コロナウイルスは終息する兆しもありません。
これからも、長期戦が続くことは必至です。
有効な治療法や薬が、ちゃんと確立されるまで。
誰もが必要な、医療を受けることが出来るまで。
せめて、全ての国民が耐えれるように。必要な補償が得られるようになりますようにと。切に願わずにはいられません。